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ピアノのこと

こちらのブログは本の続きのような「情報」「文化」的なことに特化するつもりだったのだけど、ちょっとメンタルな話も書いておく。そのうち、別の場所に移すかもしれないし、この話題はこれで終わりかもしれない。

子供の頃、三世帯が同じ敷地に住んでいた。父が次男で長男さんの一家(夫婦と長女)そして、父方の祖母(祖父は戦死)。で、まあ男兄弟のほうは仲がいいのか悪いのか、伯父は理科系の学者さんであまり喋らない人なんで、真意はわからないがまあ、静かな人でした。伯母が当時としてはわりと高学歴というのか、お嬢様というのか、音大を出ているピアニストで、家で生徒さんをとって教えたり、コーラスの伴奏をなさったり。

祖母はいろいろ大変な人生だったのはわかるけど、気難しくて面倒な性格なので、みんなに疎まれていた。だから、最初は長男と同居で追い出され、一時期次男であるうちに同居していたらしいが、母が妊娠出産後、子育て大変でノイローゼーぽくなったらしく、祖母用に隠居部屋を作ったがそれでもダメで、離れに家を建てて別居となったといういきさつ。だから、その3軒は親戚なのだけど、仲が非常に微妙、しかも庭のほうで繋がっているからお隣さん以上に近い(みつな)つながり。この状態のときに私が産まれたらしく。いちおう収まるところに収まった祖母も納得して、母は半分だけ自由を得て、子育てに没頭していたってところだろうか。

自分は幼稚園ぐらいから、学校行きたくてしょうがないような子だったらしく、うるさいからとお隣のピアノ教室に通わせていた。先生は伯母(血縁じゃないが)だし、庭伝だから通学も危なくないしってことで。3歳というから、当時の二年保育の幼稚園より前だった。文字より前に楽譜を見ていたかもです。先生は、音楽が好きなのかどうかわからない人で、いわゆる<教師>でして、子供向けに五線譜にクレヨンやおはじきをつかって楽譜を教えてくれたりした。まあ、基本に忠実なのだけど、リズムと音程さえあっていればオーケーみたいな指導だったと思う。

音楽的な才能は「ない」と診断されて、さらに、手が大きいのに指が開かないのも、「白坂家」の遺伝だと申す。いまでも、DNAをあまり信じていないのはこのときのトラウマが大きい。体の構造というのか、骨組みや肉のつき方臓器の丈夫さとかかなり遺伝だと思うが、それをどう使って、どう鍛えるかで、その後の人生随分違ってくる。外国語だって遺伝で話せるようになるなら、ハーフは全員バイリンガル、クオーターは4つの言葉ペラペラってかい?ある種の音が出せる出せないは生まれてすぐの養育者(ほとんどの場合は乳を飲ませる女性)に関わっている。Bayrisch kann man nur von Muttermilch lernen (バイエルン言葉は母乳からしか習得できない)とかいうことわざもあるぐらいだ。

だから、ピアノの技術的なことを遺伝で語られ、さらに「なになに家」などと大上段に言われた日には小さな子供にとっては致命的で。普通に小学生ならお稽古事始めたら例えば「バレリーナになる」とか夢をもつのが普通だと思うが、「音楽をする」なんてことは言葉にも出せなければ、考えてもいけないタブーになってしまったわけだ。

聴音は和音の聴音を小六までやった。彼女の理論だと中学になるともう聴解は育たないから、やっても無駄なのだそうだ。で、ハ長調、イ短調が終わって、次の調になるかな、ってころに終わってしまった。ソルフェージュはなぜかやってくれなかった。だから、いまでもメロディーの譜読みは苦手だ。

褒められたこともある。バッハがいいとか。
しかし、それも裏があって、いわゆる、綺麗で素敵なロマン派の曲が下手だということなんだ。ショパンはマズルカ一曲だけ(これは誰でも弾けるからというコメント付きで)やらせてもらったけど、仕上がる前に「ダメね」ってことになった。だから、普通は、ツエルニー(最初はハノン)、バッハ、インヴァンションそして、<曲>をソナチネアルバムからソナタアルバム、ショパンとか進んでいくのだが、ソナチネ終わったらバッハのフランス組曲とイタリアコンチェルトをやらせてもらった。彼女的には、ツェルニーやバッハは<曲>じゃない。まあ、スポーツでいう筋トレとか、サーキットトレーニングとかいうようなものなのだろう。

庭に突き出した一階の部屋がピアノの部屋だったから、ほかの生徒さんの練習も聞こえてくる。先生の甲高い声や手を叩いたりする音も。みんなタイプライター習っているみたいに弾いていた(記憶だけど)。上手だと褒められている人は、速度通りに間違いなくピアノを叩いている人たちだから。ときどき、わたしのうちに友達がきて、映画音楽とか、歌謡曲を自由に楽しく弾いていると、必ず次の日あたりにうちに来て「誰が弾いたのか」チェックする。私が弾いていないことを確認して、「ああいう曲は簡単だから、聴き映えはするけど、ダメ」というようなコメントをいう。上手そうに見えるけど、本当の音楽じゃないし、勉強にならないから、ひいちゃだめ、ってことだ。だから、恐ろしくて、そういう<軽音楽>をウチで弾くことなんか考えられなかった。

いまでも、というか、ついこの前まで、ショパンのピアノ曲で、当時「練習曲」として生徒さんたちが弾いていた曲を聴くと、どんなにプロの素晴らしい演奏であっても、胃液があがってくるというのか、体調が悪くなるのが自分でもわかった。もう身体が反応してしまうぐらい、気分が悪くなるのだ。ピアノのリサイタルとか、ソロのコンサートは苦手だ。ブレンドるのベートーベンソナタ全曲だけは、最後まで感動しながら(胃液は上がってこないで)聴くことができた。ベートーベンだったからよかった。ショパンだったらやっぱり楽しめない。ラフマニノフもピアノだけの曲は苦手だ。

これほどまでに、ピアノに関しては、いろいろあるのだけど。その長年の50年以上も続いたトラウマが、一瞬にしてなくなってしまったというのか、逆に危ないぐらいに恋に落ちたように好きになってしまったというのは、ほとんど奇跡といっていいだろう。精神医学的には、トラウマと恋は表裏一体なのかもしれない。

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過去のプロフィール

プロフィール更新したいので、過去のプロフィールを「挨拶」カテゴリで保存しておきます。
公開日は定かじゃないですが、2017年1月まで<筆者のプロフィール>として公開していたものです。


_____________________


単行本は「いいね!ミュンヘン」以降、出してません。紙媒体にするよりは、ブログとか情報はデジタルでいいかな、って思う今日この頃です。しらないうちに人生の半分以上を過ごしています。最初は1年で東京の生活にもどるつもりだったのですけどね。人生わからない。

子どものころから、英語は本当に苦手、白人の方はご遠慮ください!という人でした。海外に住みたかったわけじゃないし、やはり、縁があるというのか、人と自然に恵まれていたからでしょうか。「わたしには」ミュンヘンがいいね!であります。

普段はいたって実用的な本を作っていますが、言いたいこと、書きたいことは山ほどあるので、ぼちぼちと語っていこうかと思っております。

饒舌ならぬ 饒筆 にて失礼いたします。あしからず。

ベルリンのJapanfestivalに行ってきた

先週末はベルリンの市内「ウラニア」という会場で開催する

Japanfestival

に参加してきました。
これは、クールジャパン的な、サブカルチャーだけでなくて、伝統文化や地域のサークル活動などからの参加者がいて、
とにかく会場は「日本」
各階ごとにテーマがあるのだけど、私がいた3階は、わりと伝統文化かな。お隣は琴の実演をなさっているベルリン市内の和楽器のグループ。もう一方はドイツ人の方で、日本のお人形のコレクター。

また、会場には昔から知り合いの書道家の安田さんやふわふわクマで有名なみどりさんもいらして、
仕事の合間におしゃべりもしてしまいました。

結局時間がなくて一歩も踏み入れなかった2階はいつものように漫画アニメのキャラクターグッズなどを売っているお店がたくさん出店していました。

一階は、どちらかというとインフェメーション的なところなのかな。私も最初の年は一階でしたけど、物販をするからか、上の階に移されています。

食べ物も「おにぎらず」や「おにぎり」その他たくさん美味しいものが比較的良心的な金額で提供されていて。
お酒の試飲なんかもやっていましたね。

二日間だけですが、土日朝の10時から開場で、日曜日の夕方も6時までという(普通のコンベンションだと初日がお昼からだったり、最終日も早めに切り上げなのだけど)地元の方がゆっくり楽しむ設定になっています。逆に、このイベントのために遠くから来るという方は少ないかもしれまえん。テューリンゲン州の生徒には、日帰りで来ている子もいましたが、さすがに遠くから泊りがけで参加するようなコンベンションとはやはり違いますね。

来年も参加を検討中。


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プロフィール

Kei Shirasaka

Author:Kei Shirasaka
単行本は「いいね!ミュンヘン」以降、出してません。紙媒体にするよりは、ブログとか情報はデジタルでいいかな、って思う今日この頃です。しらないうちに人生の半分以上を過ごしています。最初は1年で東京の生活にもどるつもりだったのですけどね。人生わからない。

子どものころから、英語は本当に苦手、白人の方はご遠慮ください!という人でした。海外に住みたかったわけじゃないし、やはり、縁があるというのか、人と自然に恵まれていたからでしょうか。「わたしには」ミュンヘンがいいね!であります。

普段はいたって実用的な本を作っていますが、言いたいこと、書きたいことは山ほどあるので、ぼちぼちと語っていこうかと思っております。

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